Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2017年4月6日木曜日

森由岐子『顔のないみがわり美人』



森由岐子『顔のないみがわり美人』
怖さ:☆☆
造型:☆
状況:☆☆

あわわ…ほぼ何も更新せず、既にひと月以上が経過してしまった…。
4月はなんとか巻き返したいところ。

森由岐子先生の、美醜をテーマとしたホラー。
恋した男が、美人の親友のことが好きらしく、それならば親友と入れ替わってやれ、と友人の殺害を画策し、真似と整形によって成り代わろうとする話。

比較的森先生の描かれるホラーは「シンデレラストーリー」的なパターンが多いにもかかわらず、この話では「ブスが性格の良い美人を殺そうとし、殺害計画が露呈する」と、顔も悪ければ心も醜い、みたいなエグい結論が為されます。
死んだと思っていた親友がチラチラ姿を現すのが一応の「ひばり」的要素なのですが、それよりも「恋に狂った女の妄執」が溢れんばかりに描かれているのが怖い作品です。



0 件のコメント:

コメントを投稿